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2011年3月20日(日) LAマラソン


文平です。LAマラソン行ってきました。

昨年11月のNYCマラソンが意外と楽しく、アメリカいるうちにもう一度走ろうと思い、選んだのがこのLAマラソン。
日本に帰るとマラソンできる労働環境ではないので、次に走れるのはいつになるか分からない。
この際、自分なりの記録を作っておきたいと思い、NYでは4時間35分だったので、
4時間切ること(サブ4)を目指すことにする。

井上さんから、「サブ4目指すなら月間200km走るべし」とアドバイスを受け、
12月からは週50kmを目安に、坂道ダッシュなども取り入れながらトレーニング。
旅行や雪の影響で200kmには届かなかったが、月間150km以上走り、準備を整える。

天気予報は雨。
タイムのことを考えるなら、濡れてもあまり重くならないCW-Xを着るべきかもしれませんが、
今回の地震のことを考えると、NYAJの日章旗Tシャツを着ずにはいられない。
前に"PRAY FOR JAPAN"、後ろに"Don't give up Japan! - New York Japan Rugby"と書き込み、
これを着ることが何らかの助けになることを願って、走ることにする。

当日。昨年井上さんがスタートぎりぎりに着いたらしいので、朝4:20のシャトルに乗る。
ただ、運営側も、シャトルの時間を早めたり、シャトルと一般車の道を分けたりと改善していたので、大きな混乱は無し。
スタート直前のLA市長の話では、日本の地震について触れられ、黙祷が行われる。
気持ちが高ぶったところで、7時40分にスタート。
スタートとほぼ同時に雨が降り始める。

サブ4を目指すにあたり、今回の作戦は、「絶対に歩かず、マイル9分で走り続ける」。
最初の1マイルは、混雑もあり9分40秒。
思ったより遅かったので、ペースを少し速める。

しかし、1マイル目から9分走っても、2マイル目のマイルマーカーが見えてこない。
おかしい。結構速く走っているつもりなんだけど。もう少し速く走るか。
しかし、10分走ってもマイルマーカーが見えず、2マイル目のマーカーが無いことを悟る。
パンフレットには、「すべてのマイルにマーカーあり」と書いてあったはずなのに。
このいい加減さが西海岸なのだろうか。

3マイル。25分40秒。
あれ?マイル8分で走ったのか?
明らかにオーバーペース。でも、何だかマイルマーカーが信用できる気がしない。
とりあえずそのままのペースで進むが、4マイル目も8分で到達してしまう。
オーバーペースをようやく認識し、ペースを落とす。
その後も、あるはずのマイルマーカーが無いことが多く、ペース作りに苦労する。
序盤は完全に失敗。

HOLLYWOODサインが正面に見えてきた8マイルあたりで、嵐のような雨になる。
Tシャツはずぶ濡れ。水溜りができ、靴が濡れて足が重くなる。
しかし、「冬のセントラルパークよりは寒くないし、辛くない」と自分に言い聞かせる。
ハーフを1時間53分ぐらい(ハーフもマーカーが無いので正確に分からない)で通過。
予定より4分ほど早い。
脚のダメージが心配だが、貯金ができたと前向きに考えることにする。

20マイルで、2時間58分30秒。
あと6.2マイル。マイル10分で行くと、30秒足りない。
しかし、LAマラソンのラスト3マイルは下り坂。
最後で挽回できると考え、マイル10分で走ることにする。

マイル10分なら走り続けられそうだ、と考えながら走っていると、目の前に巨大な水溜りが見えてくる。
なんだあれ。避けようがないぞ。みんなバシャバシャと音を立てて渡っている。まじかよ。
仕方ないので突っ切るが、足首まで水につかり、靴も靴下もびしょ濡れ。足が一層重くなる。
予想外のハプニング。

脚が痛い。しかし、Tシャツに"Don't give up Japan!"と書いたのに、自分が歩くわけにはいかない。
下り坂になるまでの23マイル過ぎまでが勝負と思い、脚を前に出し続ける。
必死にマイル10分を維持し、23マイルで3時間28分30秒。
あとは下りしかないから、ここから速くなり、時間が縮められるはず。
サブ4達成できそうだ。

24マイル。3時間38分30秒。
あれ?時間が縮んでいないぞ。マイル10分かかっている。
そういえば、向かい風を感じる。
このままだと30秒オーバーする。やばい。
急に焦り始め、体重を一層前にかけながら、坂を駆け下りる。

25マイルで、時間が縮んでいることを祈りながら、タイムを見る。
3時間48分ジャスト。
やった!縮んでいる。
このペースで走り続ければ、30秒ほど余裕を持ってサブ4達成だ。

待てよ。マラソンは26.2マイルって言うけど、26.2マイルジャストなのか?
26.24マイルだったりしないよな?
仮に26.24マイルだとすると、、(必死に計算)、、このペースでギリギリだ。
そういえば、自分の腕時計が狂っている可能性もある。$10の安物だし。
気が抜けない。

そして最後まで全力で走り続けた結果、、、
3時間59分07秒(公式タイム)でした。
サブ4達成できました。

長々とすいませんでしたが、自分にとっては色々あった26.2マイルでした。
ギリギリでサブ4達成できたのも、ドラマの筋書きのように感じられました。
とにかく嬉しいです。

ちなみに、LAマラソンは抽選ではなく、早いもの勝ちです。
今年は2月末頃に登録締め切りになりました。
NYマラソンの抽選に外れた方、時間があるならLAもお薦めです。

【文平】
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by nyajrfc | 2011-03-23 07:28 | マラソン